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研究交流会 in KYOTO 2018
ミュージアムは小さな子どもたちにどう向き合うのか
〜ミュージアム利用者の下地づくりを考える〜
趣旨 近年、子どもたちの「体験格差」の拡大が、社会問題となりつつあります。大人になって美術館・博物館を利用する人々の多くは、子どもの頃からそれらを利用しているといいます。だとすると、将来、博物館・美術館利用者は、ますます、一部の限られた人になっていくでしょう。
一方で、『ミュージアムキッズ!』5号で、齋 正弘さん(元宮城県美術館教育普及部長)は、「小さい時は、美術館をはじめとする博物館施設には、来なくてもいい。そういう時期には、思う存分、見たり、さわったり、舐めたりする経験をしておく方がいい。」と言っておられます。つまり、美術館・博物館を大人になって楽しめるようになるために、小さいうちに経験しておくべきことがあるということです。では、美術館・博物館は小さい子どもたちのために何が出来るのでしょう? それは、大人になってさまざまなことを感じ、考え、行動できるようになるための「下地づくり」ではないでしょうか。
この研究会では、子どもにとって難解な印象のある歴史系ミュージアムをはじめとして、ミュージアムの教育普及活動において、利用者の下地づくりがどのように意識され、どのように実践されているのか、具体的な事例をもとに意見交換します。
日時 2018年2月6日(火)13:30~20:30
会場 京都市学校歴史博物館 講義室/TABIYA CAFE & DINING
主催 こどもひかりプロジェクト
協力 京都市学校歴史博物館
後援 京都市教育委員会・京都市内博物館施設連絡協議会
対象 ミュージアム関係者(非公開)
定員 40名程度
参加費 第一部 160円/第二部 5,000円
プログラム
第一部
前半進行:芝 涼香(岐阜県美術館)
・よろしくおねがいしま〜す/清水文美(プロジェクト代表)
・開催趣旨への補足:「下地づくり」について/八木 剛(兵庫県立人と自然の博物館)
・震災を超えてーミュージアムのポテンシャルを拓くー/奥山恵美子(仙台市)
・この地域に根付こうとする人々のために・・・/仲川邦広(南相馬市博物館)
・知るだけではなく、感じるプログラムを!/松岡千寿(兵庫県立考古博物館)
・学校所蔵の美術作品を子どもに伝える取り組み/森 光彦(京都市学校歴史博物館)
・九博のプログラム対象設定はこれだ!/八尋智之(九州国立博物館)
後半進行:作花麻帆(西宮市大谷記念美術館)
・伝統の赤「紅」と子どもたちを近づけるには/八木原美佳(伊勢半本店 紅ミュージアム)
・ミュージアムはそばにいる/坪内淳仁(宇治市源氏物語ミュージアム)
・展示からみるMiraikan流遊びと学び/眞木まどか・酒井尚子(日本科学未来館)
・こどものための博物館における あそびとまなびの見つめ方/岡田可斗子(キッズプラザ大阪)
・子どもの“やりたい”に寄り添う大人の関わりとは/長崎由紀(岩手県立児童館いわて子どもの森)
・博物館がすべきこと?博物館だからできること!—歴史系博物館と子ども—/水谷亜希(京都国立博物館)
・ミュージアムキッズ!全国フェア 京都大会に向けて/山本浩智(京都市教育委員会)
第二部
進行:芝 涼香(岐阜県美術館)・藤田友香里(アサヒビール大山崎山荘美術館)
・また行きたい!ワークショップを目指 して/阿部美里(東北大学・ユース)
・ミュージアムで行う対話型鑑賞について/西村 歩(京都造形芸術大学・文化財ソムリエ・ユース)
・ユース卒業後ー放課後の子どもたちと接してー/萱場優紀((公財)仙台ひと・まち交流財団西中田児童館)
・ニューヨークのミュージアム体験/鬼本佳代子(福岡市美術館)
・フリーディスカッション